「選手にとっても一生残る試合」慶應義塾が桐蔭学園との激戦制し2回戦へ



勝利した慶應義塾

 12日、サーティーフォー保土ケ谷球場で第103回全国高等学校野球選手権神奈川大会1回戦、2試合が行われ、第1試合では慶應義塾桐蔭学園の実力校同士が激突。試合は慶應義塾が粘り強い戦いで終盤の攻防を制し、2回戦進出を決めた。

 5回表に相手のミスから先制点を挙げた慶應義塾だったが、その直後の5回裏に逆転打を浴びて1対2と1点のリードを許して前半を終える。
 だが7回表、6番・二宮慎太朗選手(3年)が同点のソロ本塁打を放つと、その後ランナーを二人置いて1番・真田壮之選手(3年)がセンターオーバーの適時二塁打。ランナー二人が生還し、逆転に成功した。

 投げては、5回途中からマウンドに上がった右腕・前田 晃宏投手(3年)が粘り強い投球で、一度は相手に傾いた流れを見事に断ち切る。8回裏には2本のタイムリーを浴びて1点差に迫られるも、味方の守備にも助けられ何とかリードを死守。
 そして最終回は先発の左腕・荒井駿也投手が再び登板し、無死三塁のピンチを迎えるも、後続を何とか打ち取りゲームセット。慶應義塾が5対4と接戦を制して、2回戦進出を決めた。

 試合後、慶應義塾の森林貴彦監督は、人目をはばからず男泣き。
 声を震わせながら、何度もタオルで拭った。

 「元々力はあった選手たちでしたが、なかなかチームになれなかったので、こうしてチームになることで一人一人の力も相乗効果で出てくるというか。そういったものを僕も改めて感じましたし、今日の試合は彼らにとっても一生残る試合ではないかなと思います」

 一方、敗れた桐蔭学園
 片桐健一監督は、「組み合わせが決まってから、できる限りの準備をしてきました。練習の成果は出せましたが、流れを引き寄せることができず、また勝負所で流れを断ち切れませんでした」と語り、敗因を振り返る。
 木本 圭一主将(3年)、松下 歩叶選手(3年)など実績のある選手も中心に座っていたが、慶應義塾の粘りにあと一歩及ばなかった。この悔しさを、後輩達が引き継いでいくことに期待したい。

(文=栗崎 祐太朗)

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